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ヒデさんが灘、伏見の大手蔵を突撃取材!!
各酒蔵のこだわりのお酒や製法をご紹介します。

 第3回 黄桜酒造
 第4回 大関
 第5回 辰馬本家酒造
 第6回 宝酒造
 第7回 月桂冠
 第8回 沢の鶴
 第9回 日本盛
 第10回 白鶴酒造


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ヒデ:
<浸漬装置の前で>杜氏さんがいなくて米の浸漬時間(分、秒単位)など、どうして決めているのですか?
H氏:
昭和36年以来、40年以上も社員で積み重ねてきたノウハウがあります。さらに杜氏のものも含めコンピュータに蓄積したデータを参考にし、吸水時間を計算しますが、米の品種、産地、収穫年度によって吸水率が変わってきます。これらの判断は人が決めていき、最後は目で見て確かめています。
ヒデ:
<製麹機の前で>この麹の品温や湿度コントロールはどうされているのですか?
H氏:
吟醸用も含め4tの麹を造れますが、これもこれまでのノウハウやデータを活かしています。それでも出麹の際、麹菌の繁殖を止めるタイミングは目で確認し、香りを嗅いで味を確かめて判断しています。
田中氏: これらの蒸米機や製麹機や圧搾機は当社が開発したもので、他の蔵でも 結構この機械を使用していますよ。
ヒデ:
<麹やモロミの品温などをコンピュータ管理しているのを見て>杜氏さんのデータを活用してお酒が造れるのですね〜。
H氏:
誰でもが操作し判断できるわけではありません。私どもでは7年前から『原料製麹判定者』や『酒母・醪(もろみ)判定者』という制度を設け試験を行っており、そのテストに合格した者しか判定者にはなれません。今度、『官能検査員制度』を設け、5点、10点のマッチングテスト(酒のロ利き合わせ)をする予定です。
ヒデ:
判定者になるためのトレーニングはどうしているのですか?
田中氏:

この蔵でも麹蓋を使った麹造りを体験できるよう、特別に設けた麹室で研究しています。

ヒデ:
<すごい数の発酵タンクを見て>どの位のタンクがあるのですか?
H氏:
このフロアーだけで23Klタンクが240本あります。毎日タンク4〜5本仕込んでいます。
ヒデ:
<圧搾機の前で>何台あるのですか?
H氏:
21台あります。
ヒデ: <展示サンプルの酒粕を見て>この酒粕は薄いですね。
H氏:
絞りたて時は2mm位で薄いです。時間が立ち熟成してくると4〜5mmになります。
ヒデ: <壁に掛かっている新酒監評会の金賞受賞の賞状を見て>随分受賞されていますね。
田中氏: 当社としては24年連続で受賞しています。杜氏のいないこの蔵でも17回金賞を受賞しています。
H氏: 外すとメチャ怒られますから(笑)。プレッシャーはかかりますが、毎回造るのが楽しみですね。今年出品する酒をロ利いてみますか?
ヒデ: <思わぬ展開に>い、いいんですか?<一口含んで…あまりの美味さに、言葉もありません>
H氏: 毎年、金賞受賞酒を「大賞月桂冠」として一万円(1.8L)で販売していますが、その価格以上に心血を注いで造っています。
ヒデ:
わかります。手間隙をかけて造ったものはもっと評価していただきたいですよね。今年もきっと金賞受賞しますよ。


 お世辞抜きに出品酒はアタックが柔らかく、雑味も無く、心地よい口中香があり、後味に膨らみがしっかりある、素晴らしい酒だった。
 酒造りの「技」に科学という「知」を備えたマイスターは、確かに現代の酒造りのあり方ではあろうかと思うが、酒が発酵するという奥の深い未知の世界が暴かれていくのに一抹の淋しさを持つものとして、ここ大手蔵でも実際の造りでは人の感性(五感)も大切にしているのを確認し、ほっとしたというのが本音であった。見学途中にいただいた醪やロ利き酒がきいてきたのか、大手蔵二号を辞す頃には体が芯からほんわかしていた。

  

蒸し具合を確かめる
吟醸品温制御盤
初山マイスターから説明を受けるヒデさん
発酵9日目の醪を味わうヒデさん(ラ・フランスのような上立ち香が印象的でした)
見学者のために圧搾機から絞られる様子を見ることが出来る工夫がされています
案内していただいた初山氏(左)田中氏(右)と
記念館で打越館長から土産にいただいたプラムワイン(左)と吟醸酒 ザ・レトロ
これらも土産に頂戴しちゃいました「しぼりたて 吟醸生原酒」
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