姫香便りでは、12人の姫君が各々
好きなお花の名前で呼ばれています。
私はたくさんある中から、”ミモザ”を選びました。
日本酒なのに、どうして西洋かぶれのような
この花を選んだのか。
少々話が長くなりますが、どうぞ最後までお付き合い下さい。
大学卒業旅行に私は友人と2人で、2週間
イタリアを旅しました。
往復の航空券、ホテルだけを予約し、後は全く自由,
気ままな旅でした。
ある日のこと、いつものように方々を回り
くたくたになって部屋のドアを開けると
部屋の雰囲気がいつもとちょっと違いました。
綺麗に掃除された部屋の中央にあるテーブルの上に
小さな黄色の花を咲かせたミモザがガラスのコップに
挿してあったのです。
その鮮やかな明るい黄色を目にした瞬間、
それまで緊張していた肩の力が
ふうっと抜けて、友達と笑いあった事を覚えています。
(イタリアの街を歩く時は、ぴりぴり神経とんがらかせて
肩に力を入れないと歩けないので)
翌朝、顔馴染になったフロントのおじさんに
花の事を聞くと、片目をぱちりとウインクして
答えてくれました。
「花を気に入ったかい?そりゃ良かった、
FEATA DELLA DONNAの日だからね。
美しい女性には、ミモザを贈るんだよ。
なんてね。よい1日を、チャオ!」
(さすが、イタリア男性、抜け目がない!?)
彼にしたら、ほんのちょっとした心配りだった
のでしょうけれど、とても嬉しくて
今でも私と友人の間では、イタリアの旅で
印象に残る出来事です。
それから数日後の早朝、私達はアッピア街道という
古代ローマ時代に造られた石畳の道を歩いていました。
石造りの城壁の門をくぐって、後を振り返ると
まるで巨大な黄色の滝が空から降ってくるかのように
大きなミモザの木が、その枝という枝に黄色の花を咲かせていました。
私達はまるで足に根が生えたように
じっとその場に立ち尽くして
鮮やかな黄色のミモザの花が静かに咲き誇るのを
いつまでも眺めていました。
ミモザを見るといつもこれらの懐かしい情景が瞼の
奥に甦り、何だか胸がほんのり暖かくなります。
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FESTA DELLA DONNA
イタリアでは、3月8日は「フェスタ デラ ドンナ」と呼ばれ
男性が女性に日頃の感謝の気持ちをこめて
ミモザの花束を贈る日なのです。
恋人だけでなく、奥様、家族、母親など、この日の前後
街中がミモザの明るい黄色に染まります。
ミモザの花はイタリアの人々にとって、春の訪れを感じさせる
ものなのです。
近所の花屋さんの店先です↓
大きなテラコッタの鉢にミモザが一杯!

投稿者: ミモザ姫 日時: 2007年03月05日 17:27
2007年03月05日 17:27に投稿されたエントリーのページです。
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