5.【宮水の発見とその特性】
「西宮」の水ということでその名が付いた「宮水」は、天保期に「桜正宗」の祖である山邑太左衛門が、西宮の水を魚崎の蔵に運んで仕込水として用いたところ、酒の質が明らかに向上して江戸で人気を集めたことから、灘の酒造家の間に使用が広がりました。
リン酸塩やカリウムが多く含まれた硬水で、逆に酒造りの大敵である鉄分はほとんど含まれません。
余談ながら宮水は生で飲むと非常においしいですが、沸かすとダメになりますから、コーヒーやお茶を入れるのには向いていないようです。