7.【甘辛の変遷】
日本酒の味や甘辛の変遷には、時代ごとの嗜好がよく表れています。たとえば明治10年頃にもてはやされていたのは、+18ほどの日本酒度のたいへん高いお酒でした。+18というと、口が曲がってしまうほどの超辛口酒ですが、当時の人々の好みにはマッチしていたようです。また、昭和期には一転して甘口酒が好まれました。日本酒の甘辛については、昔から「太平の世には辛口、乱世には甘口がはやる」と言われますが、やや辛口の酒が好まれる現在は、さしずめ平成の世なのでしょうか?