4.【杜氏の技の見せ所】
高橋さんにとって酒造りで最も気を使うのが、米を洗米し、吸水させ、蒸す工程。「酒造りは原料が第一ですから、最初に失敗するとどんなに頑張っても美味しい酒にはならんのです」。精米後の米を水洗いして表面
のぬかやゴミを取り除く洗米工程、その米を水に浸し一定量の吸水をさせる浸漬工程、吸水させた米をこしきで蒸す蒸米工程…。いずれも米の種類やその日の気候、使用目的によって作業時間などが微妙に異なるので気が抜けず、最終的な見極めは杜氏の勘によるところが大きくなってきます。「勘に頼っているなんて、今の社会じゃぁちょっと考えられないかなぁ…」とはにかむ高橋さんですが、その勘こそが長年の知識と経験が成せる職人芸なのです。

