7.甘酒

夏の栄養ドリンク…?
甘酒は、飲めば体が温まる冬の飲み物。
ところが季語事典を開いてみると甘酒の季語は夏、江戸時代末期に書かれた『守貞漫稿』にも、「江戸京坂では夏になると甘酒売りが市中に出てくる。一杯四文なり」とあります。一体どういうことなのでしょう?これについて、ある興味深い説があります。
『守貞漫稿』が書かれた時代(嘉永)の平均年齢は46歳。質素な食事で体力も強くなかった時代のため、夏場の暑さで亡くなられる人はきわだって多かったようです。
そこで甘酒は当時、夏バテ防止に総合ビタミン剤として飲まれていたのでは?というのです。確かに、甘酒は麹の働きで生成されたブドウ糖やビタミン類、必須アミノ酸が豊富で、これらは点滴の成分とほぼ同じもの。
庶民にとっては、いかに夏バテといっても、高価な鰻の蒲焼きよりは、四文の甘酒の方がありがたかったのかもしれませんね。
prenextmenu