HOMEへ ほろよいアイラ島蒸留所巡りの旅 イントロ 上巻 中巻 下巻

ほろよいアイラ島蒸留所巡りの旅
◆6月29日(金)曇り。ロンドンへ

関西国際空港よりJALでロンドンへ。ヒースロー空港からは地下鉄で市内に向かう。ホテルはグロースター・ロード駅の近く、外観の割に部屋はいまいち。浴槽もなくシャワールームの蛇口は壊れ湯はチョロチョロ、初日から先が思いやられる。

一休みしてから気を取り直し夕食へ。近くのイタリアンレストランでモッツァレラチーズとトマトのサラダ、ミネストローネスープ、スモークサーモンのパスタ、1996年製バローロのハーフボトルを注文。料理とワインの美味しさにまずは一息。

◆6月30日(土)曇り

朝4時起床。タクシーで空港へ。65£(約1万円強)もかかってしまった。go-fryという地元の飛行機に乗り込みまずはグラスゴーへ向かう。機内のワゴンサービスでコーヒーを頼むと何と有料!なかなか商魂たくましい。グラスゴーからアイラ島への飛行機は30人乗りのプロペラ機で、スリリングな飛行の末無事念願のアイラ島へ。迎えのタクシーに乗り込み、巨漢の運転手と話しながらホテルへと向かう。蒸留所巡りに来たのだと告げると、

「そりゃいい。僕は以前ボウモア蒸留所で働いていたんだ。・・好きなウイスキー?そうだな、ブナハーブンかな」
とうれしそうにウイスキーの話を始めた。

牧草地の景色の中を20分程走り、ポートシャルロットホテルに到着。オーナー夫人と思しき方が迎えてくれ、アフタヌーンティのもてなしを受ける。蒸留所巡りがしたいと伝えるとすぐ電話を入れてくれた。午後2時からすぐ近くのブルイックラディ(BRUICHLADDICH)蒸留所がOKとのこと。また、残念ながらボウモアは土日が休みのため今回は見合わせることになったが、明日はラフロイグ(LAPHROAIG)アードベック(ARDBEG)と二カ所も予約を取って頂いた。感謝!

見学まで少々時間があるので民族博物館を覗いてから近くのレストランで昼食。ホタテ貝炒めとステーキパイのボイルドポテト添えを1パイントのギネスビールで流し込む。

食後、ブルイックラディ蒸留所へ。ビジタールームで社長夫妻と懇談。持参の日本酒パック500ml二本を進呈すると、返礼にアイラ島の蒸留所マップポスターを社長のサイン入りで頂戴した。

蒸留所内はさすがに伝統を感じさせる趣で、麦汁タンクや麦芽粉砕機は全て木製。発酵タンクの匂いはなぜか醤油の醸造所を思い起こさせた。規模は日本の地方の大手酒蔵といったところか。

工場見学の後はテイスティング。10年もの、13年ものをきく。10年ものは香り高く、かすかにピート香があり、クロール(潮の香)も感じられバランスは上々。13年ものはマイルドでより洗練され余韻が素晴らしい。最後に蒸留したての100%に近い透明なアルコールが出され、口に入れると喉がやけどするかと思える程に熱かった。記念に10年ものを購入し蒸留所を後に。

夕食まで時間があったので、レンタカーを借りて島の西端までドライブ。人家はなく草原の道が続く。この手つかずの自然がいつまでも残ってほしいと願わずにはおられない。

ホテルに戻るとすぐに夕食。タワー仕立てのシーフードサンド、スモークサーモン、生牡蠣、たっぷりの煮野菜、そしてシャトーラフォンのフルボトルを一本。一日の緊張と好奇心による心地よい疲れがゆっくりと解きほぐされる。至福のひととき。
 
タワー仕立てのシーフードサンド。積み上げるのがアイラ流? 近くの海で獲れる新鮮な生牡蠣
 
30人乗りのプロペラ機


アイラ島上空より。川の水の色はウイスキーの色?


The Port Charlotte Hotel


民族博物館の展示物。密造酒造り時代の簡易蒸留装置か?


ブルイックラディ蒸留所の前で


ポットスティル


工場見学の案内をしてくれた青年と。(カウンター右にあるのは仕込み水タンク)


マッシュタンと呼ばれる糖化液を作る撹拌装置のタンクの中


大きな木製の麦汁タンク


麦汁〜発酵が進んだもの

トップページ 前ページ 次ページ