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ほろよいアイラ島蒸留所巡りの旅
◆7月1日(日)曇り。アイラ島二日目

朝4時半起床。朝食は新鮮なジュース、ドライフルーツ、シリアル、スクランブルエッグ、塩漬けベーコン、パン、ミルクティ。

約45km先のラフロイグ蒸留所を10時に予約しているため、早めにホテルを出発。牧草の平原の中を車で走っていると、所々にピートの切り出し後が見られる。車を降りてピートを手にしてみると意外に軽い。二、三片持ち帰る。

蒸留所は海辺に建っている
約束の時間よりかなり早くラフロイグに到着。初めにオリエンテーションとして、フェニキア人によりエジプトで蒸留されたウイスキーの生い立ちや、ピートがスポンジのようになっているので麦芽を燻すのに効果的であること、8トンの麦芽を燻すのに1トンのピートを要すること、現在自社で製麦しているのはここを含め数える程である等々、丁寧な説明を受ける。

格子のような白線が引かれたフロアモルティングルーム。この床の上で大麦麦芽を発芽させる
見学の最初はフロアモルティングルーム。広いコンクリートの床に石灰で描いたような縞模様があり、そこで大麦を発芽させているようだったが、開放された窓から潮風と共に雀が飛来して大麦をついばむ様子を見ると、全く自然に逆らわずに造っているようだ。

次は発芽した大麦麦芽の発芽進行を止める乾燥工程。キルンと呼ばれるかまど室でピートを炊いて燻す。そのピートも自前で調達し、倉庫に山積みしていた。

続いて糖化、発酵工程。65℃の熱湯を加え撹拌するマッシュタンと呼ばれる金属槽で糖化液を造り、10℃から16℃で45時間自然発酵させる。発酵タンクは清酒造りのそれによく似たものだった。ちなみに糖化と発酵の工程は18年前からコンピュータで制御されているとのこと。

スピリットセーフと呼ばれるガラスケース
そしていよいよ蒸留工程。大きなポットスティルが並ぶ。スピリットセーフと呼ばれるガラスケースが横にあり、その中を蒸留液が通過する。その液をスティルマンが測定、判断し、三種に分ける。ミドルカットと言われるもので、初めと終わりの蒸留液を再留に回す装置だ。ケースには鍵が付いている。

樽で寝かせてあったウイスキーを、所長自らの手で、試飲させて頂く
最後は貯蔵庫。平均温度15〜16℃、寒くても5、6℃で、自然の気温貯蔵である。山積みされた樽の蓋にはジャックダニエル、バランタインなどの刻印があり、著名なブランドの原酒モルトを造っていることが分かる。熟成中のウイスキーの味見もさせて頂き恐縮。

チャールズ皇太子の記念写真や数々の受賞メダルなどが飾られたレセプションルームに案内された後は、お待ちかねのテイスティング。10年、15年、30年ものを惜しみなくグラスに注いで頂く。どれもスモーキーで深みのある私好みの味だ。見学のお礼に日本酒を進呈。土産にウイスキーを買って蒸留所を後に。
 
新鮮なフルーツジュース、ドライフルーツは食べ放題


ピートは意外に軽かった


キルンの中。床はネットになっていて、下からピートの煙で燻される仕組み


麦汁の発酵タンク。日本の清酒のそれとよく似ている


糖化と発酵装置は18年前からコンピュータ制御されている


自然の気温のままで寝かされるカスクス(樽)


イアン・ヘンダーソン所長と


テイスティングさせて頂いたウイスキー4種

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