HOME ヒデさんの特訓セミナー めざせ!きき酒師

このセミナーはSAKE王国が誇るきき酒師のヒデさんが、最近数年間の認定試験問題をもとに、合格へのポイントをワンポイント解説するものです。
各回の最後には、正解者の中から抽選でお酒が当たる「腕試しテスト」をご用意していますので、どしどしチャレンジして下さいね。


それでは第3回セミナー
「日本酒の醸造について」
の開講です。


●設問1
以下の図は日本酒の発酵形体について表したものである。( )に該当する語句を下記語群より選び、記号で解答欄に記入せよ。
日本酒: 原 料        
発酵形体
(1)

(2)
(3) (5) (6) アルコール
(2)
→→→→→ →→→→→
    (4)
(酵素)
  (7)  
       
           
A)炭酸ガス B)デンプン C)麹菌 D)酵母 E)糖化 F)ブドウ糖
G)アルコール発酵 H)乳酸発酵 I)単行複発酵 J)並行複発酵


小学校のとき理科は得意だったので、これは解けそうだ。まず「日本酒は並行複発酵で・・」ってお酒の本でよく見かけるから12には米の性質を表す言葉だからのデンプン。そういえば理科の授業で、デンプンをアルコールにするには、まず糖に変える必要があると習ったなあ。ってことは5のブドウ糖、3は糖になる過程だからの糖化、そのために麹を蒸米に振りかける工程がある訳だから4麹菌。次に6はブドウ糖がアルコールになる過程を表す訳だからのアルコール発酵、そこで必要になるのは酵母だから7。で、最後の8は分かんないけど、残った答えがA,H,Iなので、使えそうなのはだけ。どうっスか?簡単じゃないですか。

おや、どういう風の吹き回しでしょうねぇ?全問正解じゃないですか(1-J、2-B、3-E、4-C、5-F、6-G、7-D、8-A)。“あれ”以来ミョーに自信をつけちゃって、態度がデカイですなあ。(助手がミョーな自信を付けた“あれ”とは?気になる人はこちら【特別番外編】を


●設問2
次の質問に答えなさい
  1. もろみにアルコールを添加する目的を3つ挙げよ
  2. 火入れの目的を2つ述べよ
  3. 日本酒造りで活躍する麹カビはどの菌種であるか、下記語群の中から一つ選びなさい
     A)黒麹菌 B)紅麹菌 C)白麹菌 D)青麹菌 E)黄麹菌

  1. アル添って悪く言われがちだけど、結構利点があったはずですよね。確か「もろみの香りを酒に移す」とか、「飲みやすくする」とか、何かの雑誌で読んだ気がするなあ〜。
  2. は、火を入れて加熱すると言えばやっぱ「殺菌」でしょう。でもあと一つって何だろう?
  3. は全然分かんないっす。黒と白の代わりに緑と桃があったらゴレンジャーになるんですけどねぇ。空白はもったいないからとりあえずCで・・。

何となくイイ線までは来てますがね。中途半端な答えですね。

  1. は●品質の変化を防ぐ(品質を安定させる)●香味の調整(香気成分を引き出す)●粕歩合を下げる味わいを軽くする、スッキリさせる のうちから3つを選んで覚えて下さい。
  2. は「殺菌」でもいいでしょうが、どうせなら「火落ち菌防止のための殺菌」だということを認識しておきましょう。もう一つの目的は「酵素の活性を止める事」。
  3. 麹菌は「黄麹菌」と「黒麹菌」に大別され、日本酒造りで活躍するのは「」です。

●設問3
空欄に該当する語句を下記語群の中から選び、記号で答えよ
酒母とは「1」と「2」「3」を仕込み、これを「4」にして多数の「5」を「6」したものである。 酒母を「4」にするために乳酸が必要であり、この乳酸をどう得るかで酒母は2つに大別される。一つは仕込み時に醸造用乳酸を「7」する方法で「8」酒母と呼ばれる。この系統に入るものに「9」酒母、「10」酒母等が挙げられる。
A)気温 B)酵母 C)高温糖化 D)コスト E)蒸米 F)一定品質 G)水 H)酸性 I)アルカリ性 J)高温短期速醸系 K)安全 L)淡麗 M)生もと系 N)速醸系 O)添加 P)山廃もと Q)麹 R)容易 S)純粋培養


酒母造りは確か「水」「米」「麹」だったような気がするので、1,2,3はE,G,Qですよね。でも4は何だろう?4が分かんないと5,6の流れがさっぱり・・・。 7は“××する”に当てはまる言葉は文脈的に「添加」くらいしかないので、答えはO。でも酒母は2つに大別される、って言われても・・・何のことやら。とりあえず「生もと」や「山廃」という言葉はTVコマーシャルで聞いたことがあるので、8は「生もと」にしておこうっと。9も10も分かりましぇ〜ん。

やはり設問1の全問正解はまぐれだったようですねぇ。そうでしょうねぇ。 まあ1,2,3は「基本の“き”」ですから正解で当たり前。そしてこれらを「酸性」にして多数の「酵母」を「純粋培養」したのが酒母なんです。 そして酒母は大きく「速醸系」と「生もと系」に大別されるのですが、醸造用乳酸を「添加」するのですから、8はN「速醸系」に決まってるでしょう。ということは9,10はそれぞれC「高温糖化」J「高温短期速醸系」ということになりますね。 ちなみにもう一方の生もと系は、酒母の中に乳酸菌を取り込んで生育し、乳酸菌によって乳酸を生成させる方法です。「山廃もと」がこの系統に入ります。きき酒師をめざす限りはこの辺りの知識の修得は必須ですぞ。 という訳で正解は:123はEGQ、4-H,5-B,6-S,7-O,8-N、9-C,10-J。

酒母とは「蒸米」と「」「」を仕込み、これを「酸性」にして多数の「酵母」を「純粋培養」したものである。 酒母を「酸性」にするために乳酸が必要であり、この乳酸をどう得るかで酒母は2つに大別される。一つは仕込み時に醸造用乳酸を「添加」する方法で「速醸系」酒母と呼ばれる。この系統に入るものに「高温糖化」酒母、「高温短期速醸系」酒母等が挙げられる。


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