●プロジェクトチーム、誕生
「ある日、EP-PAK担当者が灘の大手メーカーへ売り込みに出かけた時のこと。パックを手にとって眺めながら、顧客が言った:
『このパックに注ぎ口が付いたら充分使える。そうなれば当社で採用しよう』
日本一の酒どころ灘で採用されればパックの普及に弾みがつく。さっそく開発部、技術部、アイデアセンター、工場からそれぞれエキスパートが集まった。そして、プロジェクトはスタートした・・」
「(ヒソヒソと)なんかヒデさんの口調がどっかのTVの『プロジェクト●』みたいッスよ」
「♪ちゃららららら、ちゃ〜りら〜、なんちゃって・・」
「何唄ってるんですか!!さてプロジェクトチームは、商品化のための注ぎ口に不可欠なポイントを次の6点にまとめました。

これらを目標に何度も試作品を作り、テストと改良を繰り返した結果、メーカーの要望を充たす注ぎ口付の新しい「EP-PAK・S」が誕生。79年7月より市販されました。当時はちょうど日本酒の販売実績が伸び悩んでいたこともあり、瓶より軽くて扱いやすく場所も取らない紙パックの清酒は、新機軸を求めるメーカーだけでなく、消費者や流通市場からも歓迎され、徐々に改良を加えられながら少しずつ清酒容器における比重を高めて行ったのです」
「とりあえず、めでたしめでたしですね」
「いやいや、世の中そんなに甘くはないのだよ見習くん。紙パックの酒についてはいろいろ誤解が多く、瓶や樽と比較した場合の長所や短所などがきちんと知られていないことが多いのです。次回の理科の授業ではそのあたりを詳しく教えてあげましょう」
2時間目:理科「パック酒Q&A」へ続く
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