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酒の名前探検隊
第2回「古今東西、ご長寿伝説」 PAGE2

 ところで、泉重千代さんが明治・大正・昭和にかけてのご長寿NO.1というなら、それ以前、例えば江戸時代のご長寿には、どのような方がおられるのでしょうか?ここで少し紹介したいと思います。

 まず、徳川歴代将軍の中で最も長命だった方は、最後の将軍・15代慶喜。歴代将軍平均寿命49.6歳の中、77歳まで生きました。偶然ではありますが、77歳は慶喜の“喜”の文字が入った“喜寿”(喜の字をくずして書いた草書体「」の字から77歳のお祝いとされた)にあたる歳でございます。

 そして第二位は、75歳の長寿だった家康。一口に75歳といっても、平均年齢が低い当時では、泉重千代さんにも匹敵するモノスゴイ記録だったといえます。

 また、将軍ではありませんが「水戸黄門」で知られる水戸光圀も73歳という長命、そして大の酒好きで知られています。

 黄門様は、「副将軍」というお堅い肩書きを持ちながらも、実は73年の生涯の間、こよなく酒を愛し、毎日のように酒宴を開いて人生を謳歌した“宴会部長”でもありました。茨城県には「副将軍」、「黄門」、「助さん格さん」など、黄門様にちなんだ酒がいくつかありますが、せっかく長命で酒好きの黄門様だったのですから、今後は「福寿長」(鈴木酒造店)、「歳寿」(石岡酒造(株))などのように、長寿にちなんだお酒をもっと登場させてほしいものです。

すごいっす ついでながら、江戸時代に書かれた滝沢馬琴の『玄同放言』には、長寿の人の例が多く集められていますが、極め付けは、三河国宝飯郡水泉村の百姓・万平さん。なんと195歳の超ご長命でした。しかも、妻の方も長寿で173歳だったとか!もしこれが本当なら「銀婚式」なら6〜7回分、「金婚式」でも2〜3回分の結婚歴というスバラシイ長寿夫婦となりますが、果たして実話なのか、どうなのか…?

 “金婚”といえば、東京には「金婚」(豊島屋酒造(株))というお酒があります。多くの人にとっては、金婚式は生涯1回限りの記念すべき日でありますから、そんな日は、祝うお酒の銘柄にもこだわってみてはいかがでしょうか?
 
 さてさて、今回は江戸から平成にかけての元気なお年寄りを何人かご紹介してきましたが、日本は、今や世界NO.1を誇る長寿国。皆さんの周りでも、満60歳の還暦はもちろん、喜寿、米寿、白寿…とご長寿のお祝いを迎えられる方は、これからドンドン増えていくことと思います。そんなときには、名前からして縁起の良い「寿万亀」(亀田酒造(株))、「長老」((有)長老)、また七福神の寿老人や福禄寿にちなんだ「寿老」(鍬田酒造(株))、「福禄寿」((株)渡辺彦兵衛商店)などがオススメ。さまざまな銘柄のお酒で、長寿をお祝いしてあげてください。

 ただし、コツとしては、あくまでもささやかにお祝いすること。盛大に長寿を祝ったりしたら、「わしはまだまだ若い!」なんて怒られることもあるそうですから…。

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