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ときは1月20日。お正月から続いた宴会の毎日にもちょっぴり飽き始めていた女王様と大臣は、2ヶ月ぶりに開かれる第4回目の「灘の酒大学」へとやってきました。 今回訪れたのは「こうべ甲南武庫の郷」。創業1870年、「本みりん」や、灘の名産品「甲南漬(注1)」の老舗として有名な高嶋酒類食品が1977年4月にオープンした資料館で、甲南漬の本店、お食事処、イベントホールなどから成る複合コミュニティスペースでもあります。 「見よ大臣、モダンで美しい洋館じゃ。わらわは気に入ったぞ」 と女王様がおっしゃるように、昭和初期のハイカラ建築、真っ赤なじゅうたん、海外からの貴重な調度品等々、「こうべ甲南武庫の郷」には、ハイカラ文化と、伝統の技が至るところに詰まっており、見どころがいっぱいです。 館内に入ってまず目を奪われるのは、震災前の御影郷・魚崎郷の町並みを復元した模型。瓦の1枚1枚にまでこだわった精巧な仕上がりが、震災前の酒蔵の記憶を鮮やかに彷彿させてくれます。 「女王様、これは模型造りが趣味である4代目社長・高嶋良平氏の発案のもと、震災前の町並みを多くの人の記憶にとどめたい、という願いを込めて作られたそうですよ。」 「震災から早いもので4年…。この模型を見ていると、懐かしさがこみ上げるのお。」 さらに館内を進んでいくと、甲南漬のいい匂いがどこからともなく漂う中、甲南漬に関する文献、甲南漬の製造工程や、酒粕の利用法など、貴重な資料が所狭しと並べられています。 ふと見れば、開講まで大分時間があるというのに、参加者の方がたくさん来られており、 「私、酒粕料理が昔から大好きなんです。家でも挑戦してみようと思って…」 と、酒粕の利用法を熱心にメモする女性をはじめ、皆さん熱心に館内見学をしておられるのでした。
灘の名産品「甲南漬」で有名な高嶋酒類食品は、 明治時代より「本みりん」の製造 を行っている会社でもあるのです。
注1:甲南漬…明治37年より高嶋酒類食品が自家製の良質の味醂粕と、十分な酒粕を使って製造している奈良漬の商標登録。 神戸っ子が愛してやまない「甲南漬」ののれん。
レトロ感漂うパッケージが何ともいえずいい味を出している昔の甲南漬。
はっと目を見張る赤いじゅうたんが印象的な廊下。 貴重な資料がたくさん紹介されています。 甲南漬の製造工程 手前から塩漬→下漬→中漬→上漬→本漬。この工程を通して甲南漬は作られていきます。 甲南漬の広告にも歴史があります。これらは創業当時のもの。