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続いて後半の講義である「酒から生まれたことわざ・小咄」へ。講師は上方落語界の重鎮・露の五郎師匠のお弟子さんで、ラジオなどでも活躍中の落語家・露の団六氏です。1階の和室会場へと場を移し、ざぶとんに座って開講を待っていると、「タン、タタン」という小太鼓の小気味よい出ばやしが鳴り、すらりとした身体に羽織まとった露の団六氏の登場です。
「え〜本日は『灘の酒大学』ということで、お酒の強い方が多いと思いますが…。私?私はダメですよ。頑張って1杯、無理してやっと2杯…しか残せません。」
『開講』一番からとぼける団六氏。灘の酒大学についても、
「皆さん、リストラが平然と行われるこのご時世、学歴は高い方がよろしいですよ。もしもの再就職の際、どうぞ履歴書の最終学歴には、『灘の酒大学卒』とお書き下さいね。…多分、『アホか…!』と、捨てられますが」
なんて早速ネタにしてしまいます。参加者の皆さんは大爆笑。講義は笑いの渦の中、次々に進んでいくのでした。
「ほほお。女王様、落語と清酒造りはともに生まれたのが江戸時代なのだそうですよ。」
そればかりでなく、落語文化は、清酒の普及にも一躍かっていたのだとか。
「テレビもラジオもない時代、私ら落語家は立派なお酒の宣伝マンだったのでございます。酒蔵の方からお酒の名前が入った羽織を贈られ、それを着て街を歩いたり、高座にのぼったりなんてェことはしょっちゅうだったのでございます。酒蔵の皆さん、聞いてはりますかー?」
という団六氏。そういう深い関係があるためか、お酒が登場する落語は数限りないのだそうで、そんな中から団六氏は、「青菜」という噺を一席ご用意して下さいました。
「青菜」とは、長屋に住む植木屋が、出入り先の旦那にお酒を振るまわれたときに出される肴をめぐる噺。お金持ちの旦那夫婦のもてなしぶりに憧れ、長屋に戻った植木屋が女房の力を借りながら、金持ち夫婦のしぐさや口調を真似たもてなしを友人相手に再現しようとするが、どうにもとんちんかんなやりとりになってしまう…というあらすじなのですが、話のおもしろさに、少しずつ酔いを深めていく達者な話芸が加わり、会場からは笑いが絶えません。
話の中に、ウエルカムドリンクでいただいた柳陰がひんぱんに出てきたのもうれしい限り。その味を思い出しながら、皆さん大変熱心に聞いているのでした。
「あー満足じゃ。こんな講義ならわらわは毎日でもいいぞ。王国でもこのような催し物を開いてわらわをもっと楽しませてほしいものじゃ」
という女王様だけでなく、
「いや〜、おもしろかった。大学で本格的な落語が聞けるとは思ってもみなかったなあ」
と、いつもとはひと味違う愉快な講義に、参加者の皆さんも大満足なのでした。
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