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高橋さんのお話のあと、参加者の皆さんは2手に別れてきき酒と蔵内見学をすることに。女王様と大臣はまず、蔵内見学の方に参加しました。
お米を蒸すこしきや、蒸し米を冷ます冷却器、こうじ室や発酵の過程…。酒造りのすべてを、高橋さんの案内で見学させていただきます。
中でも印象的だったのは、発酵の過程。ずらりと並べられたタンクは、仕込んだ日ごとに分けられており、それぞれ厳しい温度調整が行き届いています。
「酒造りは温度が命ですから、温かいのも寒すぎるのもいけません。また、近頃のように寒暖の差が大きいのもお酒の味に影響が出ます。お酒は生き物、目が離せんのです。」
一言、一言静かに語る高橋さんからは、お酒への愛情がひしひしと伝わってきます。
タンクの中を覗くと、発酵途中のもろみが泡立っており、まるで生きているかのようにフツフツと音を立てて踊っています。参加者の皆さんは、
「わあっ。本当に泡の音がするんだ!」と、大感激。
ささやくもろみにそっと耳を傾けたり、じっと見入っていたりしています。
熱心な参加者の皆さんを見て、
「発酵には20日くらいかかります。泡立ちは日増しに盛んになって、発酵が進むとまた静かになっていくんですよ」
と、蔵人の皆さんもそばにきていろいろと説明をして下さいます。
「こっちの大きく盛り上がった泡は、発酵が始まったばかりの赤ちゃん。こっちの静かになった泡はおばぁ〜ちゃん!」
茶目っ気たっぷりに解説して下さるのは、もと造りを担当されている松田さん。そのおどけた表情に、女王様も大臣も思わず吹き出してしまうのでした。
見学を終えた女王様たちは、続いて灘の酒大学最後となるきき酒へと移ります。
今回きき当てるお酒は3種。テーブルに並べられた(写真左より)普通酒、純米酒、生貯蔵酒、しぼりたて生原酒、純米大吟醸酒の5種類の見本をきき酒し、別のテーブルに名前を伏せて並べられた3種類のお酒をきき当てるのです。
今回できき酒も5回目とあって、参加者の皆さんはさすがに慣れたもの。お酒は5種類もあるというのに、次々に味をみていきます。
中には、最後のきき酒を名残惜しんで、おかわりを何杯もする方も。
「私はこの生原酒が好きですね。デパートなどに行くと、女性ということもあり、必ずフルーティなお酒を勧められるんですが、実はこんな男っぽいお酒が大好きなんです」
とうれしそうに話すのはお酒が大好きな20代の女性。その他の皆さんも、お酒について語り合いながら、また意見を交換しながら、すっかりうち解けた雰囲気できき酒を楽しみます。
「よし、わらわももう1杯おかわりじゃ。大臣、わらわのお気に入りの純米大吟醸酒をついでまいれ!」
「ま、またですか?私めにもちょっとは飲ませて下さいよぉ…女王様。」
女王様に使われて、なかなかお酒にありつけない大臣をのぞいて、会場の皆さんは、大いにきき酒を楽しむのでした。
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