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酒材班がゆく vol.13「灘の酒大学修学旅行・丹波杜氏の里へ」 PAGE2
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■酵母も人も甘やかしてはだめ
さほど広くない館内ですが展示内容は充実しています

酒造記念館にはかつて丹波杜氏が使用していた酒造道具や資料が保存・展示されており、工程毎の説明箇所で「日本昔ばなし」風アニメが上映されているなど、親しみやすい展示が好評です。

但しこの旅行での一番の目的は館内見学ではなく、2階の会議室で丹波杜氏組合・原精一組合長のお話を伺うことにあります。

「ほんとは一日しゃべっても話し足りないでしょうが・・」 と言いつつ、原さんは丹波杜氏の総帥ならではの、味わい深いお話を聞かせて下さいました。以下印象に残るフレーズをいくつか。

「杜氏組合の全国集会によく出席しますが、『次は丹波杜氏組合の・・』と紹介された途端、注目度が明らかに他の杜氏組合の方々と違います。もちろんこれは我々の功績じゃない。ご先祖さま達のおかげとつくづく感謝しています」

「酒造りは人造り。腰が低くなきゃだめです。杜氏は酒造家に使って頂いてなんぼ、可愛がって頂いてなんぼ、という基本姿勢でいかなければならない」

「美味い酒を造るには酵母を甘やかしちゃダメ。人間と同じです」

予定時間の30分を超え、そっと回された「そろそろ時間が」のメモを見た原さんはぽつりと「まだまだ話足りんのやけどなあ・・」

そんな素朴な姿に思わず笑いを誘われながらも、飾らない人柄に一同深く感じ入ったのでした。

そして引き続き登場されたのが、商工観光課長の梶谷さん。お約束ともいえる名物「デカンショ節」のご披露となったのですが、ラジカセ持参の上「ちょっと失礼して」と背広を脱いでの踊りの実演付き。今時はやりのパラパラどころではない、複雑な手足の動きをいとも簡単に、軽妙な解説付きでやってのける気さくなお姿に、参加者一同大絶賛でありました。 記念館を出るとそのまま歩いて篠山城跡へ。2000年4月に復元されたばかりの「大書院」の見学に向かいます。

篠山城跡の正面入口。付近は桜の名所として市民の憩いの場に

「もう1、2週間後なら、ウマイ花見酒が飲めるのになあ」
の声が洩れる程、城跡はまさに桜の名所といった感じの場所。お酒には全く無縁の名所旧跡ですが、いかにも修学旅行って感じでこれもまた善き哉。ボランティアの方の説明をのんびりと聞きながら、大書院をぶらぶら一周し終えると正午過ぎ。いよいよお待ちかねの昼食タイムです。

 

味わいのあるお話を聞かせて下さった丹波杜氏組合の原組合長


搾り用の槽(ふね)を活かした傘立て


名物デカンショ節を実演される商工観光課長の梶谷さん


大書院入口より玄関側を望む


懇切丁寧に説明して下さったボランティアガイドのお二人


一大名の書院としては破格の規模を誇る大書院の内部


上段の間。狩野派絵師の屏風絵が障壁画として転用されています

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