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酒材班がゆく vol.14「備前焼の里で王国謹製ぐい呑を作るの巻」 PAGE2
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■気鋭の作家の力を借りて、ぐい呑作りがスタート
閑谷の山間に建つ高力芳照氏の窯。煉瓦の煙突が目印です

今回、王国謹製ぐい呑の制作に快く力を貸して下さったのは、新進気鋭の作家として近年注目を集めている高力芳照氏。備前焼中興の祖と呼ばれた人間国宝・金重陶陽の弟、金重素山(岡山県無形文化財)のもとで、七年にわたって腕を磨いた若手の本格派です。平成八年からは、特別史跡閑谷学校(国宝)で有名な備前市閑谷にて築窯し独立、以来、毎年意欲的に作品を発表し続けています。

高力芳照氏とヒデさん

(陶芸家のセンセーって、きっと気むずかしい人なんだろうなあ・・) と勝手な先入観を持ちつつ閑谷の窯を訪れた酒材班でしたが、出迎えて下さった高力氏は、“気の優しい村の青年”といった風情の温和な方でありました。

「とりあえず一服して下さい。すぐにぐい呑の原型をお持ちしますから」

ということで、奥様が立てて下さったお抹茶と和菓子で一服。もちろん茶器は高力氏自作の逸品です。

「お酒もいいですが、いや〜お抹茶も実によろしいものですねえ〜、わくわくしてきましたね〜」

ヒデさんもすっかりご満悦。壁際に目をやれば、茶器・花器・食器などいくつもの秀作が並べられています。

「ほらこの赤い線、これが緋襷(ヒダスキ/火襷)と言いましてね、作品の間にワラをはさんだり巻いたりして直接火が当たらないようにして焼くと、このような独特の模様が生まれるんですよネ」

例によってヒデさんのウンチクが続く中、高力氏が工房から「王国謹製ぐい呑」の原型を持ってきて下さいました。一見したところ“やや小さめのそば猪口”と言った感じで、ちょっと大ぶり過ぎるのでは?とも思えましたが:

「焼くと一回り小さくなるんですよ」

との言葉に一同深く納得。それだと確かに、呑ん兵衛にはちょうど手頃な大きさになりそうです。

 

応接室に並ぶ高力氏の作品


お抹茶と和菓子で一服。器はもちろん高力氏作


赤い線のように見えるのが備前焼独特の模様である緋襷(ヒダスキ)


オリジナルぐい呑の原型。一つ一つ微妙に形が違うのがまた良き哉


ヒデさん入魂の手彫り、SAKE王国の落款(木製) 。もちろんハンコですから、字は逆さま。

「一息ついたことだし、そろそろ始めましょうか」

カバンからおもむろに自作の“SAKE王国落款(らっかん)”を取り出したヒデさん。いよいよプレゼント作りのスタートです。 しかし、ここで思わぬ事態が発生したのでした・・。


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