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vol.18「灘酒全銘柄が大集結!ある小さな居酒屋の奇跡」 PAGE2
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■紙と鉛筆だけで実現した究極のCRM
店を一人で切り盛りするため、混み合ってくると井出さんは大忙し

駒では毎週、灘の全銘柄の上撰クラスを週替わりで紹介(正一合400円)していますが、同時に客がその感想等を自由に記録できる「灘の全銘柄に挑戦」と題した台帳を用意しています。挑戦希望者は、自分の専用ページを作ってもらい、毎週通って「今週の銘柄」を飲んでコツコツ記録していくと、最短35週で全銘柄を制覇(満願成就)できます。(忙しい人は何年かかってもOK。)見事達成した人は晴れて「駒の酒奉行」と認定され、専用ファイルに「記念の一言」を書き記した上で、店から認定証、バッジ、さらには達成銘柄の蔵元から感謝状(ハガキ)と記念品が贈られます。

中には蔵元社長直筆の感謝状をもらえたり、社長を含む蔵元幹部がわざわざ来店、直接記念品を授与される幸運な方もいたりします。そんな満足感一杯の隣席の客を見ているうちに、「よし俺も」「私も」と腕まくりする人が次々現れ足繁く店に通い始める・・。井出さん自身、元々は「灘の全銘柄をじっくり味わってもらうきっかけに」と始めた企画でしたが、結果的には最先端のシステムを導入した居酒屋チェーンでも実現できない、紙と鉛筆だけでがっちりとお客のハートをつかむ、究極のCRM*を実現させたと言えるでしょう。(*CRM:カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)

売り手である店主、造り手の蔵元、そして飲み手の客がこうして三位一体となれるのも、灘酒全体を盛り上げたいという互いの思いが深く共感し合ってこそ。今回のパーティも、ある来店客からの「酒奉行が百人になったら記念集を発刊しては?」との声が発端となり、多士済々の有志常連客が編集実務と記念パーティの企画・運営をサポートし、蔵元を巻き込んで実現にこぎつけたものです。

 
受付係も女性常連客の有志一同で   イベントのプロデューサー役を務めた常連客の小間さん
 
取材日の「今週の銘柄」は「白鹿」でした


「駒の酒奉行」認定証


「百人一酒」記念冊子。酒奉行全員の「記念の一言」と蔵元からのメッセージ、灘酒の歴史にまつわるコラムなど充実の内容


灘の全銘柄完全制覇を成し遂げたヒデさん自筆の「記念の一言」


ヒデさん完全制覇の日の記念写真

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