ホームページ
トップへ
vol.19「個性派オヤジ奮闘記〜ある酒屋の取り組み」 PAGE2
[PAGE 1] [PAGE 2] [PAGE 3] [PAGE 4] [SPECIAL PRESENT]
■「あるちゅう行」って、いったい?

寒風が吹きすさぶ冬の夕暮れ時。阪急西宮北口の駅前に、白い息を吐き、小刻みに貧乏揺すりをしながらたたずむ怪しい二つの人影がありました。

「うー、さぶっ。こんな夜はやっぱり燗ですよね、ヒデさん」(助手)
「燗なら生もと系のしっかりしたお酒がいいですネ。生もとの場合は乳酸の・・・(中略)・・・電子レンジはいけません、湯煎で42℃前後に・・・(中略)・・・肴もうるめいわしなどを軽〜く炭であぶって・・・(略!)」(ヒデさん)

と果てしない講釈が続くところへ、小じゃれたライトブルーの1BOXカーがスルスルっと近づいてきました。車体側面にはデカデカと「あるちゅう行 飲兵衛特急」の文字。運転席には気難しそうなヒゲ面のオヤジ。

(あるちゅう行?って事は、今夜は正気では帰れなくなるかも・・・)

などと思いつつ後部座席に乗り込むと、おもむろに振り返ったヒゲのオヤジは、思いがけず人なつっこい笑顔でお出迎えしてくれました。


これが「あるちゅう行 飲兵衛特急」だ!


一見こわもて?の店主・竹中清則さん



TASTING BARの看板がぶら下がる試飲カウンター


古酒(クースー)の甕(かめ)


ワインセラー
■「飲兵衛特急」ただいま参上
「酒の蔵たけなか」外観

「店が駅から遠くお客さんにとって不便なので、昨年8月から思い切って始めたんですわ。店のPRにもなりますしね・・」
と店主の竹中清則さん。自らハンドルを握り、最寄りの駅まで(店から片道10分以内なら自宅まで!)毎日顧客を送迎されています。

18歳で家業を継いで36年目という竹中さんは、酒屋の店主としてはまさに年代物といった味わいある風貌。いかにも酒に一家言ありそうな雰囲気が全身から漂います。でも口から出るのは:
「ついさっき、若い女の子を2人お出迎えしたばかりですねん(*^o^*)」
「こう見えてもネ、看護学校の女の子とメール交換してるんですよ(^-^)」

店内には日本酒以外にワイン・焼酎・泡盛などが所狭しと並んでます

と、お酒の話は一切なし。当初身構えていた当方も、ほどよく会話のペースに巻き込まれ、肩のチカラが抜けていきます。

それにしても、電話一本でお酒を届けてくれる酒屋はあっても、顧客自体をお店や自宅へ届けてくれる酒屋なんて聞いたことがないなあ〜なんて考えているうちに、“飲兵衛特急”は店の前に到着。そしてそこには、「あるちゅう行」の謎を解く、この店の「第二の顔」があったのです。


back next