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酒材班がゆくvol.20スペシャル
「ヒデさんとゆく『天野酒』蔵見学ツアー
            〜秀吉の愛した銘酒を訪ねて」 PAGE6
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●今回の取材に参加してくださったみなさんとそれぞれの感想です
辻俊信さん(大阪府/酒販店)

今回は、一般の人たちの酒蔵見学に酒販店としての参加と言う事で、どう振舞っていいのかという若干の戸惑いがありましたが、参加してよかったと思っています。ほとんど陰に隠れておりましたが。
お酒について詳しい方もおられるという事で、蔵元さんからもレベルの高い説明をしていただき、こちらが「負けているかも」と思うくらいの知識をお持ちの参加者もおられたように思います。
また西條さんも、「隠す事はなにもありません!」という言葉の通り、質問に対してすべてキチンとお答えいただいていました。特に「濾過」という、蔵元さん的にははっきり言いにくいだろうなという点も包み隠さず話していただき、かえってこちらが「こんなのしゃべっていいの?」って驚くくらいでした。
用事があり、懇親会に参加できなかったのが残念でした。あのメンバーならきっと盛り上がっていただろうと思います。


真殿和賀子さん(兵庫県/ワインコーディネーター)

南海電車にのり、水仙や梅が咲いている田園風景を楽しみながら、春の訪れもそこまできているのだと実感。河内長野に到着し、温泉町のような空気に包まれ旅行気分はもう100%。
駅で皆さんと合流し天野酒に向かう。城下町の雰囲気の町並みに溶け込むように、蔵が見えて来る。立派で大きくて歴史を感じる蔵。カリフォルニアのワイナリーを訪れる機会が多い私は、ワインが売れれば売れるほど、歴史があるワイナリーでも新築する所が多くなるのを見るにつけ、日本の蔵元さんの伝統を守る姿に感動する。
当日は、西條さんのユーモアのある説明に満足し、南部杜氏さんのお酒造りへの姿勢や、タンクの中で熟成する白い妖精のようなお酒を目の当たりにして、ワインと日本酒がより似ていることを実感できた。
(1)天野酒とカリフォルニアワイン
端麗辛口が流行している中で旨口の酒(やや甘)を伝承する天野酒さんを見て、北斎好きで、(カリフォルニア固有の品種である)ジンファンデルを使い、パワフルでリッチな濃縮感を持つランダムリッジワイナリーを連想した。
(2)山田錦の等級とドイツワインの等級の関係
Aの山田錦が特Aの山田錦として売られることもあると聞き、ドイツワインでもシュペートレーゼクラスが一つ上のアウスレーゼとして売られることがあるのを思い浮かべた。
(3)日本酒の濾過とワインの清澄作業
日本酒の濾過には炭、ワインの清澄には卵白、どちらも自然の恵みを利用している。
(4)寺院と修道院
お坊さんが寺院で日本酒を造ったように、修道院でワインを造っていた(フランスのオスピスドボーヌetc.)。
最後にSAKE王国事務局の皆様、楽しいツアーを企画していただき有難うございました。


泉元紀男さん(大阪府/公務員)

私はよく天野酒(の一番安いもの)を飲んでおり、また地理的にも近いので今回の蔵見学は親近感がありましたが、天野酒の蔵元「西條」さんがこんなに駅の近くにあるのは驚きました。
入り口から年代を感じさせる木製の大樽があり、建物も歴史情緒あふれる色・つくりを醸し出してしていました。西條さんは昔から天野酒という名称を受け継いできたと思い込んでいましたが、「三木正宗」「波の鶴」という銘柄で販売した後、「天野酒」に移行していたというのは興味深いものでした。
西條さんはほとんど蔵全体をオープンにされていて、開放感があり、説明は丁寧で、時折バリバリの大阪弁を駆使しておもしろく、人情味あふれていると誰もが感じると思います。地元には天野酒に心酔し、限定酒をコレクションしているマニアがいるそうですが、それも納得できます。これはのめりこみます。
見学の後の試飲による5種類の特定名称酒当てクイズがあり、見事に最初からはずし、結局全滅・・・。ヒデさんが全問正解されていたのはさすがです。
また日本酒度-100の古式づくり僧房酒の味が忘れられません。強烈な甘さにもかかわらず砂糖を一切加えていないのは本当に驚きです。
仕上げに集合記念写真を撮り、お土産に吟醸酒と大人気の酒粕をいただき、名残惜しいところですが蔵見学終了、後刻、河内長野駅前の天野酒直営店「なまくら」での懇親会に直行。この「なまくら」さんは以前から非常に行きたいと思っていたので、大変うれしく思いました。(〜後略)


杉藤尚子さん(大阪府/ワインセラー勤務)

普段はワインしか飲めない私が今回この酒蔵見学に参加しました理由は、ただ一つ。日本酒が飲める様になりたかったから・・です。
見学前に西條さんより酒造りの基礎の基礎を教えていただく内に、何ともおもしろおかしく且つわかりやすい説明で、米文化に根付く日本酒の大切さが実感できました。原料の米をあんなにじっくりと見たのも初めてで、伝統的な米砥ぎや米麹造りを見ていると時間がタイムスリップしたかのような錯覚に陥りそうにもなりました。
5種類の利き酒をして、大吟醸や純米やら、聞いたことはあるけど何がなんだかわからないままに回答し、なんとなく香りが高貴でおいしいと感じたものが、大吟醸という響きにぴったりだったので、選んでみるとそれだけ一問ようやく正解しました。
なにもかもが初めてづくしの一日で、とびかう専門用語にもついていけず、とまどってばかりでしたが、第一歩を踏み出せるいいきっかけができ、この見学に参加された日本酒の諸先輩方、またSAKE王国のスタッフの方々に感謝しつつ、私の感想とさせて頂きます。ありがとうございました。


山口敦嗣さん(大阪府/会社員)

今回、酒蔵見学は初めてであり、格式ある神聖な場所である為、少し緊張しながら、大阪河内長野にある西條酒造さんを訪ねました。
まず最初に建物や杉玉といった日本の伝統を目の当たりにし、今の世の中から現実逃避したようなとても新鮮な感じがしました。
西條酒造さんの創醸は享保三年(1718年)であり、当時、酒造りと流通の中心は各地の寺院であったところから「僧房酒」(濃醇超甘口)と呼ばれ、なかでも天野山金剛寺の天野酒は、太閤秀吉を筆頭に名だたる武将が愛飲した酒であるということをお聞きし、かのナポレオンが愛飲したフランス、ブルゴーニュ地方コート・ドール地区にあるジュヴレ・シャンベルタン村のワインを思い出しました。
酒蔵の中を懇切丁寧に案内していただき、淡麗辛口よりも旨口のお酒造りを目指しているこだわりを随所に感じ取ることができました。
また、酒蔵の中は洋ナシのようなとてもフルーティーな香りが充満し、アロマテラピー効果抜群でとても癒されました。
最後に利き酒とクイズがあり、日本酒は全くの初心者である為、利き酒はみごとに惨敗し、もっと日本酒について詳しくならなければいけないと痛感させられ、ますます日本酒に興味をもつ良いきっかけとなりました。


宮崎次郎さん(大阪府/会社員)

SAKE王国のイベントは初参加でした。ヒデさんはじめ皆さんとも初めてお会いしたのですが(ヒデさんだけは、初めて会った気がしなかったですが・・・)、皆さん、ほとんど業界人だったのですね。「素人が少ない」と陽三さんが驚かれたのもわかる気がしました。かくいう私も、一応きき酒師の資格持ちですが。
今回の見学の(私にとって)目玉は、吟醸米の洗米作業が見れたことです。作業の方法は、蔵や流派によって違うとは思いますが、勉強になりました。
西條陽三さんのお人柄なのか、とても開けっぴろげな案内が良かったですね。
精米についてのこだわり(削った後の米粉の話、酒粕の人気の話は面白かった)や、濾過についての蔵の姿勢(濾過機や炭粉は初めて見ました)など、迷いのなさが心地よく感じられました。
しかしまた、大阪の地酒がここ数年苦戦しているという現実もあり、大阪生まれの大阪育ちとして、微力ながら応援していかねば、とも思いました。


大屋しなこさん(大阪府/会社員)

初めての酒蔵見学にドキドキしながら、河内長野駅から皆で酒蔵に向かって歩いていくと、日本酒のいい香りがしてきました。普段の生活で味わったことのない、独特な空気と、歴史を感じる重厚な建物に、とてもワクワクしてきました!
まずは西條さんからお酒のお話を伺って、日本酒初心者の私には「なるほど!」って思うようなこともいっぱいありました。
続いていよいよ、初めての酒蔵見学!私が想像していた「タンク」や「麹室」などは、実際に見ると想像以上というか、本で読む世界とは全く違って、本当にこうやっておいしい日本酒が作られているんだな、と実感。そして何より、今回の見学の中で一番感動したことが、タンクの中でボコボコと泡だっている麹でした。発酵している順に並んでいるタンクを一つずつ見て、香りをかいで・・・。お米のにおい、としか思わなかったタンクから始まって、3番目のタンクでは大きくボコボコと泡立っていて、最後のタンクではおいしそうないい香りがしてきました。こうやって日本酒が出来上がっていくんだな、と思うと、日本酒って不思議だなぁって思いました。
その後は利き酒をしたり、懇親会では生酒を頂いたり、天野酒を満喫させて頂きました。こんないいお酒をこれからもずっと作り続けていって欲しいと心から思います。
これから私は、もっといろんな酒蔵を見学して、日本酒の味だけではなくて、お酒を造っている方の心意気みたいなものまで味わえたらな、と思います。


佐藤晃一さん(千葉県/公務員)

天野酒については、今回の見学まではまったく知りませんでした。東京方面で提供している飲食店や取扱っている酒販店は少ないのではないでしょうか。今まで出会ったことがなかったからです。
(〜中略)日本酒作りにおいては、酒造好適米として最も有名な「山田錦」の等級を偽って販売されていることが多いことや、表示に「山田錦使用」とあっても等級がいろいろあり、実際に山田錦のサンプルを見ると、「これでも山田錦なの?」と私たち素人でも区別できるような質の悪いものまで出回っていることに驚きました。(〜中略)大吟醸の洗米工程を見学できたのはとてもラッキーだったと思います。時間を計りながらの洗米は本とか雑誌には載っていますが、めったに見ることはできないと思います(大吟醸の洗米は神経を使うので見せない蔵もあると思います)。
(〜中略)見学の後、お楽しみのきき酒ですが、大吟醸、吟醸、純米、本醸造、生酒を当てるクイズ形式で行われました。私は成績が悪かったのですが、さすがヒデさん、全問正解すごいですね。それぞれの味の印象は次のとおりです。
 大吟醸:ふくよかで落ち着いた旨味を感じる。口当たりが優しい
 吟 醸:やわらかな香りでキレも感じられる
 純 米:お米の旨味をうまく引き出している
 本醸造:スッキリした旨味で飲みあきしないと思う
 生 酒:とてもフルーティで、酸味や甘味が口に広がる
全体的にお米の旨味を上手に出している蔵だなというような印象でした。
見学終了後、蔵直営の「なまくら」での懇親会もとても楽しいひと時でした。市販されていない天野酒の生酒と美味しいつまみ、それと楽しい参加者、多少せまい部屋も親密度を増すには良かったかもしれません。


中島睦美さん(大阪府/デザイナー)
近所の寿司屋でいつも天野酒をすすめられます。おいしいので今回の蔵見学は楽しみでした。
蔵元西條さんの丁寧な解説と、心のこもった応対には感激しました。貯蔵タンクのある部屋は、部屋全体が生きて静かに呼吸をしていると感じました。まさに酒は生き物!蔵や作る人、自然、全ての呼吸がぴったり合って初めておいしいお酒ができると実感しました。
天野酒の醸造元は、造りに自信が感じられました。いい仕事されてます。また蔵見学の機会があれば是非参加させてください。

三谷健次郎さん(大阪府)

先日の酒蔵見学の時はありがとうございました。
酒蔵で買って帰った酒はさっそく飲みました。
手作り感のある味わい深い旨味のある「酒やで」と主張していて、酒の肴はいりませんね。
天野酒の酒蔵さんは手作りの酒造りの雰囲気を短い見学時間でしたが感じられました。もっとじっくり時間をかけて見たいものですが。
河内長野の古い町並み、その中の1つの景色としての酒蔵、製造業の中でも、米と水と菌と杜氏による酒造りという歴史のある作業工程、見る者にとっては、すごくアナログ的で興味をそそられますね。
1つ1つの行程の中に作り人のノウハウや、蔵の環境、温度、水質等、無限の要素が混じり合って1つの酒蔵の味というものが出来るんですね。


こうじゅ ひろのさん(大阪府/事務員)

西條さんの酒蔵に訪れることは、私にとって約7年以上前からの念願でした。それは何故かと言えば、大好きな信長が飲んだであろう、当時の古式醸造法そのままに再現された「僧坊酒」を造られたことに大変、興味をいだいたことによります。いつか酒蔵に行きたいと毎年思いながら、今年こそはと言うタイミングの時に、今回のイベントを知り応募しました。「僧坊酒」が飲めたらなぁと期待をいだきながら・・・。
(〜中略〜)四方山話の後、西條さんに、「僧坊酒」は直営居酒屋に置いてありますか?と尋ねますと、「置いてないけど、飲みたいのなら・・・」と、冷蔵庫から取り出して下さり、なんと、新しいのを開封して下さいました。私にとったら、念願より悲願とも言うべき「僧坊酒」ですので、そのご好意がとても嬉しかったです。味は聞いていたように、超甘かったですが、そのわりには嫌な後味はなく、コクもありました。色は琥珀色よりもっと茶色の色でしたが、三年という年月を感じました。麹は四日麹で、二段仕込み、醪はバナナの香りと色をしているとのことでした。また、新酒の時から、少し茶色づいているとのことです。私は「信長が飲んだお酒」を今、こうして味わっていると思うと感慨無量でした。(〜後略)


遠山操さん(大阪府/会社員)

本や、雑誌などでお酒の造り方のある程度の流れは知っていましたが、実際にその工程見るのは初めて。今まで文章などでは想像できなかった物が見れた事が最も感動しました。
その一つが醗酵中のタンク。ああこんな感じかぁって思っているところへ、「タンクの中を覗いてみて下さい」と蔵元さんの声が聞こえてきて、(マジぃ?)っと心で叫んでおりました。
さらに感動したのが仕込んでいるタンク毎に酵母の醗酵度合いが違う事(まぁ普通当たり前でしょうけど・・)。仕込み始めと4、5日後のタンクの違いが目の当たりにわかりました。酵母が元気に活動していく様が段階ごとにわかり、においの変化もわかる。素人的にすごいなぁと感動にふけってました。
そして、最後に小さいタンクを覗かせてもらいました。吟醸酒のタンクだと聞かされ、覗いて見るとすごいいい香りが匂ってきました。早く飲ませてくれぇと思ったのは、私だけではなく見学に参加した人皆だったと思います。
あと私が印象的だったのは、蔵元さんがすごく熱心で熱い人(?)だなぁって事でした。よく蔵元さんと杜氏さんとの関係がお酒つくりには大切だと耳にした事がありますが、天野酒の蔵に関しては蔵元さんの熱心さが杜氏さんに伝わって、お酒が造られてるんやなぁって思いました。


羽室昇さん(大阪府/建築設計)
酒好きの私のために娘が申し込んでくれました。
日頃は酒について煩く云ってましたが利き酒をして反省した次第です。

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