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酒材班がゆく!
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「いい日本酒を育む会」取材記

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■“義侠心”で17年。味わうから育むへと進化した集い

各地で新酒鑑評会が行われる頃、至る所で「○○の新酒を楽しむ会」「××の蔵元を囲む会」といった集いが開かれます。その多くは、地酒に力を注ぐ“こだわり”酒販店や地方の酒蔵の主催によるもので、酒材班でもかつて「蔵元を囲む蕎麦の会」「十四代飲み比べの会」「酒味の会」といったアットホームな酒の集いを取材してきました。
今回お邪魔した「いい日本酒を育む会」も、一見そうした集まりの一つ。ただちょっと違うのは、酒蔵や酒販店の肝いりではなく一般の日本酒好きの主催によって発足、以来17年間も続けられ、登録会員も1000人を突破、この日で実に74回目の例会を迎えたという、まさに“継続は力なり”を地で行く集いであることです。

4月19日の例会当日、会場のホテル日航大阪に集まったのはおよそ80名。いつもより少な目とのことですが、ほとんどが「酒にたっぷり授業料を払ってきたぞ」とお顔に書いてあるご年輩の強者(?)ばかりです。
まずは開場前のひととき、創立メンバーでもある水野清治事務局長にお話を伺いました。
「会が発足した1983年、私はホテル日航のビル管理会社に所属しており、たまたまホテルの集客用に何かやろうというのがきっかけでした。当時は旨い二級酒もある反面、ベタベタした合成酒が幅を利かせていたこともあり、何とか良質のお酒を探し出し、季節の料理と合わせて大いに楽しもうと、『いい日本酒を味わう会』として立ち上げた訳です」
やがて平成6年に今の『いい日本酒を育む会』へ改称。その辺りの経緯については、現会長の加藤俊夫さんから伺いました。
「発足当初は花見や月見の会、蔵見学など大いに外へも飛び出しながら、北は北海道から南は九州まで、名の知れたお酒はほとんど味わって来ました。そして“味わう”については一段落したと判断し、今後は原料米や醸造法、貯蔵期間などの違いによって味がどのように変わるかといったことを確かめつつ、酒蔵さんとも意見を交わしていこうと考え、『育む会』へと名前を変えた訳です」
それにしても、いくら“好き”だからとはいえよく17年も・・・。
「一言でいえば“義侠心”ですな。本当に良い酒を一人でも多くの人に知ってもらわなければ、というね・・」。
医学博士でもある加藤さんは、他にも「日本酒研究会」という集まりを1986年から主宰されているとか。まさに日本酒の味と文化を伝え広げる“市井の伝道師”といったところです。脱帽。

 

「小さな集まりはともかく、この規模の会ではたぶん大阪で一番古いと思います」と加藤会長。


「昔は一級酒、二級酒と区別されてましたが、二級酒に旨いのがたくさんあってね」と語る事務局長の水野さん。


華を添えた司会の女性スタッフ。


開会の辞を述べる加藤会長


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