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酒材班がゆく mini 「いい日本酒を育む会」取材記 PAGE2
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■珍味、タケノコの漬物の陰に裏方さんの心意気

午後6時半、いよいよ例会がスタート。加藤会長による開会の辞、出品酒である京都伏見「玉乃光」の宇治田常務、灘「福寿」の安福社長によるご挨拶、そして乾杯の音頭で宴の幕が上がりました。
ひな壇には6点の出品酒。酒は氷水入りの桶に浸かったガラス製酒器に移し替えられており、各自が手酌で、あるいは蔵元さんのお酌できき酒を楽しみます。
今回の目玉は、玉乃光による「雄町・山田錦・おくほまれ」純米吟醸3種の“米の飲み比べ”。酒米の歴史から見て、時代的には順に「親・子・孫」に当たる組合せになっています。会場の模様を一通りカメラに収めたヒデさんも、早速グラス片手にきき酒タイムです。
「ふむふむ、おくほまれは酸味と旨味がしっかり感じられますなあ。」
ヒデさんのコメントを耳にした蔵元さんが、我が意を得たりといった面もちでマニアックに解説して下さいます。 一方ひな壇の向かい側のテーブルには、板前さん達が腕をふるったごちそうが並び、目の前で次々に揚がる天ぷらの香ばしい風味が食欲をそそります。

本日の酒肴色々。かなりイケてました。

酒肴の中で目を引いたのが、京漬物の大皿盛り。特にタケノコの漬物は、「白子」といわれる、まだ地面から顔を出す前の赤ちゃん状態のタケノコが使われた珍味で、提供は京漬物の「川久」こと北尾商店さん。第1回例会から商品を出されています。
「毎回事前に出品酒を知らされ、それらに最も合う品を求められるのでホント大変っすよ。(北尾商店・北尾康幸氏)」
まさにこの日の白子漬からは、メインの献立のみならず漬物選びにまで神経を配る主催者のこだわりと、それに負けじと酒通をうならせようと頑張るお店側の心意気が伝わって来ました。

さてしばらく経つと、参加者の頬にも赤味が差し、会場も柔らかないいムードに。当方も遊び心で「この日一番好きな酒は?」と身近におられた15名程の方々を捕まえて聞いたところ、一番人気は福寿「東明大吟醸」、次が玉乃光「純米吟醸おくほまれ」という結果でした。

そうこうしているうちに7時半を過ぎた頃、司会者より「本日はありがとうございました」のアナウンスが。(まだ1時間程しか経ってないのにあっさりしてるなあ・・・)と思いましたが、やはりすぐ引き上げる人は少なく、皆さんのんびりと酒杯を傾けておられます。
「出品酒によっては皆さんさっさと帰られるんですよ。今夜はどうやらお気に召して頂いたようです」
と加藤会長もご満悦。そういうご自身もすっかりえびす顔です。
それでも8時までには三々五々と会場を後にされ、気が付けば我々酒材班が最後の酔客。この引き際の見事さは、まさに大人の会だなあと改めて感心した次第です。
ただその短さに、ほんの少し物足りなさを覚えたのも確か。取材終了後、いそいそと立呑屋の暖簾をくぐるヒデさん他1名でありました。

それでは最後に、出品酒6点についてのヒデさんのコメントを:

<玉乃光>
純米大吟醸 備前雄町100%使用
古き良き辛口全盛時代を彷彿とさせる後味の心地よい苦みは、キレ味鋭く飲み飽きしない。お寿司と合わせたが、スイスイ酒が進んだ。

純米吟醸 凛然山田錦100%使用
酸はしっかり保ちながらの味のバランスの良さはさすがに酒米の王者・山田錦?!塩味の天ぷらと合わせたがgoodハーモニーでした。

純米吟醸 超特撰おくほまれ100%使用
熟成酸を思わす独特の酸味はワインを彷彿とさせ、若人受けする味ではないか。じゃこおろしやお寿司との相性が良かった。

<福壽>
純米吟醸(山田錦60%磨き)
旨みをもった酸味が主張せずしっかりと味のバランスを支えている酒。揚げナスの甘味噌のせの料理との相性がとても良かった。

特別本醸造原酒(山田錦・兵庫北錦60%磨き)
丁寧に低温熟成され、骨格になる原酒がしっかりとボディー(こく)を作った通好みの味。春の山菜の漬物とのマッチングがおいしかった。

東明 大吟醸(山田錦50%磨き)
香り控えめの味吟醸か、味に奥行き、幅がありいろんな温度で味わってみたい酒。口当たり、コク、キレともに良くどの料理ともマッチしていた。
 
挨拶に続き乾杯の音頭もとられた福寿の安福社長。


「ちょいとおまち 忘れちゃいけない 親の恩」と、出品酒にちなみ軽妙に挨拶を締めくくられた玉乃光・宇治田常務(右)


さあグラスをお持ち下さい。


漬物の大皿盛りに集まる参加者の方々。


司会のおねえさんも一息。


「実は日本酒のきき分けよりワインの方が得意ですね」と語る京漬物・北尾商店の北尾康幸さん。


ヒデさんとツーショットの美女はタレントの浦川ともみさん。今度お酒をテーマにした舞台に、造り酒屋の一人娘役で出演されるとか。(中川雅夫どんちょう会「酒の詩・男の歌」/西川峰子、芦屋小雁、三島ゆり子、旭堂小南陵他/6月17・18日於:上本町近鉄劇場/お問い合せは06-6782-0869)


水野事務局長ともツーショット。


天ぷらを揚げる板前さんたち。会場に香ばしい匂いが。


飲んだら感想をメモる。これがきき酒上達への道ですね、ヒデさん。

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