| 酒材班がゆく mini×mini5 高校生が造った酒「吉川乃若泉をきく会」取材記 PAGE2 |
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月桂冠特別顧問の栗山氏が乾杯の音頭をとり、全員がぐびっと一口。 「へえ〜」「これは・・」「なかなかの・・」 少し驚きの混じった笑顔の輪があちこちに広がります。そこで、取材・撮影の手を止めて酒材班も一口。
思わず二人で顔を見合わせます。そうです。二人がというより、恐らく会場にいる皆さんが頭で想像していた以上に「旨い!」のです。正直なところ“最後の醸造科の高校生が造った酒”という“感傷”に酔うつもりで、味には大して期待していませんでした。しかし吉川産の酒米「五百万石」を68%精白し、高校生たちが厳冬の新潟で丹精込めて仕込んだこの酒は、旨味がしっかり乗ってほの甘く、そのくせ杯を重ねてもくどくならない飲みやすさも備えています。高校生がこのようなレベルの高い酒を造ったとは驚きであり、飲めば飲むほど、醸造科の廃止が残念に思えてなりません。
とりわけ実際に同校で青春時代を過ごした方にとって、寂しさはひとしおでしょう。辰馬本家酒造醸造部でリーダーとして活躍中の唐沢稔さん(1971年卒)も、そんな卒業生の中の一人。 「人生の中で一番純粋な時期に、知識云々というより、物作りそのものの楽しさを教わった気がします。だから今も仕事で酒を造る以外に、プライベートで味噌造りを楽しんでます。それも豆の栽培から手がけているんですよ」 現在も多くの卒業生が、灘・伏見をはじめ多くの酒蔵で酒造りに勤しんでいるとのこと。「せめて自分たちの手で、これからも日本の伝統文化をしっかりと守っていきたい」と、吉川乃若泉を飲みながら静かに語って下さいました。 |
![]() ![]() 会費は1人3000円酒肴付。チーズなんかもあり、お酒によく合いました。 ![]() 神戸酒心館・安福重照社長(左から4人目)を囲んで ![]() 以前「酒材班vol.18」で取り上げた居酒屋「駒」店主の井出さんの姿も ![]() 吉川高校醸造科OBの唐沢稔さん(右)に、ボトルへのサインをお願いするヒデさん ![]() 「吉川乃若泉」に対するヒデさんの感想“新潟の酒=淡麗辛口といったイメージをくつがえし、酸味と旨味が見事に調和したコクのあるお酒ですなぁ。” |
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