梅田(JR東西線「北新地」駅)から快速で24分、「河内磐船(かわちいわふね)」駅に降り立つと、辺りはまさに都会の喧噪から離れた別天地。駅に置かれた観光マップによると、ちょっと足を伸ばせば、ハイキングにぴったりの「府民の森」や、美しい「源氏の滝」、木床では国内最大級(全長280m)の吊り橋「星のブランコ」などのポイントがあり、家族連れで健康的に一日を過ごすにはもってこいの場所だとか。
さて、ぎらぎらと灼けつく真夏日の下、蝉の声を聞きながらゆらゆら歩くことおよそ10分。曲がりくねった小径の中に現れたのは、何とも風情のある古びた屋敷門でありました。
「ほお、こりゃいい感じですなぁ」
「そうですねえ」
と二人で顔を見合わせ呟いていると、庭先で水撒きをしていた男性に声をかけられました。我々が来意を告げると、まだおもてなしの準備が整っていないようなので、どうぞ中庭でお待ち下さいとのこと。
門をくぐり、乱敷きの伝い石の上を歩むと、何やら懐かしさを覚える佇まいの空間が広がります。母屋の門前に架かる「酒半」と染め抜いた大きな暖簾が、伝統ある酒蔵らしい情緒を醸し出します。
「都会から少し足を伸ばすだけでこんな雰囲気に包まれるなんて、ちょっと驚かれたでしょう」
先程から水を撒いておられる男性から親しく声がかかり、それをきっかけにしばらく会話が弾みます。そして言葉を交わすうち、折り目正しい受け答えの中にどことなく侵しがたい威厳を感じた我々は、遅まきながら(この人はただの水撒きオジサンではない・・・)と気づいたのであります。
そう、この方こそ大門酒造第6代当主、大門康剛社長だったのです。いやあどうも失礼致しました。v(^_^;) |
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散策にぴったりの風情ある小径。

正面には「酒半」と染め抜いた大きな暖簾が。

何やら懐かしさを覚える蔵の雰囲気

社長自らが中庭に水を撒いて歓迎の準備。 |