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酒材班mini 「十四代飲み比べ」取材記

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十四代淡麗辛口の酒が全盛を誇っていた1994年、香り高い濃淳甘口の上質な味わいで颯爽と 市場に現れ、多くの日本酒ファンに鮮烈な印象を焼き付けた山形の銘酒「十四代」

早くも“幻の酒”となった感のあるこの当代の人気銘柄を、何と大吟醸から特別本醸造までいろいろ飲み比べられる催しがある、との情報をネット上で見つけ、「これは行かねば」とワクワクしながら取材に出かけたのでありました。

「おっ、これは本格的だ」。会場に一瞬緊張した空気が。
「菊屋」さんこのいかにも贅沢なイベントを主催されたのは、京都府八幡市で昔から地酒に注力されている酒販小売店の「菊屋」さん(「酒販天国」の登録メンバーでもあります)
今回は菊屋さんが定期的に開催されている「銘酒発掘'87」の第36回例会。さすが人気酒ということで、集まった人はいつもの倍の30名強。吉兆の元調理人、大学の先生、中華レストラン経営のご夫妻と顔ぶれも多彩です。
まずは菊屋のご主人、国田武男さんよりご挨拶。次いで例会の発起人である会長の河野比良夫さんより、飲み比べの要領説明がありました。
センターテーブルに並べられた一升瓶はすべて新聞紙で目隠しされ、それぞれ番号が記されています。
目隠しされた十四代「お手元に配られた用紙に、12種類の『十四代』の香り、味、キレなどの特長を◎◯△で記入し、好みを順位付けして下さい。」
おっと、どうやらこれは本格的なきき酒会のようだ。会場に一瞬、緊張した空気が流れます。が、それを察して国田さんが笑顔で一声:
「テストじゃありませんから、どうぞ気楽に飲ってください」(^_^;)
ではでは....この言葉で緊張がほぐれたのか、皆さん思い思いの瓶の前に立ち、きき酒を始めます。
それではきき酒が行われている間、ほんの少しばかり「十四代」のご紹介をば。 蔵元の高木酒造(注1→)は、「元禄繚乱」でおなじみ徳川綱吉の治世下にあった元和元年(1681年)創業の老舗で、地元山形では「朝日鷹」の酒銘で親しまれています。
 

国田武男さん
主催者・菊屋のご主人、国田武男さん。


河野比良夫さん
例会の発起人で、京大・農学博士号をお持ちの河野比良夫さん。ご専門は「アルツハイマーの研究」とか。会は1987年より開催され、年に5回位のペースで開かれているとのこと。


(注1)
高木酒造株式会社:
山形県村山市大字富並1826
TEL.0237-57-2131

現当主は“十四代目”にあたる高木尚(ひさし)氏。そして高校・大学で醸造学を学んだ“十五代目”の長男・高木顕統(あきつな)氏が、杜氏の引退を機に酒造りに携わり、初めて醸した酒が日本酒通の絶賛を浴びたことが、押しも押されもせぬ人気酒となったそもそもの発端でした。
なお「十四代」はそれまで古酒用の銘柄でしたが、東京の流通で勤められた経験のある顕統氏が、「十四代という響きはモノになる」とピンときて、自ら醸した酒にこの名を付けられたということです。
ついでながら、5月には顕統氏の結婚式が行われ(おめでとうございます)、菊屋のご主人もご招待を受けておられます。親しいおつきあいなのですね。

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