| 「全国新酒鑑評会&前夜祭 in 広島」取材記 PAGE4 | ||||||||||||||
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| ■香りを嗅ぐ、口に含む、吐き出す。その作業を何百回・・・。 | ||||||||||||||
| 入賞酒の一般公開は、酒類製造実験棟のなが〜い廊下で行われます。会場は1F、2Fの2カ所に分かれていますが、中身は全く同じ。でも自然と1Fの方に多くの人が集まってしまいます。 受付のテントでプラスチック製の小さなコップをもらい、行列の最後尾に並んだのが午前10時20分。そして結局、きき酒会場の入口地点にだどり着くまで、実に2時間立ちっぱなしの苦行が続いたのでありました。その間周りの会話に聞き耳を立てていると、やはり酒蔵や酒販関係の方々が多いようで、入賞酒リストを真剣に見つめながら細かいチェックを入れています。 「今年は全般的に穏やかな香りのものが多いってね」 「×××さんと○○○さんは(金賞を)獲れなかったみたいですなあ」 色々とひそひそ話が聞こえてきます。中には(なぜ入賞できなかったんじゃろう・・・)と悔しさを秘めて列に並ぶ杜氏さんもいるんだろうなあ、とあれこれ想像が膨らみます。 午後12時20分、ようやく会場入口へ。足を踏み入れるや、辺りに漂う吟醸香が鼻孔を刺激します。 入賞酒は437点、うち金賞は233点。金賞受賞酒には金色の札がかけられ、東京局管内酒から順に、会場となる廊下の奥の方まで延々と酒の列が続きます。 きき酒のやり方は:
最初は(せっかくの酒を吐き出すなんて)と抵抗を覚えましたが、やがて(こりゃ吐き出さねばカラダがもたんわい)と納得しました。何せ口に含むだけでも少しずつ舌が痺れ、口中が麻痺し始めるのですから、いちいち飲み込んでいたら、50本もいかないうちにダウンしていたでしょう。実際会場に着くまでは、「437点全部試してやろう」などと意気込んでいた我々も、いざ始めてみると、「やっぱり金賞に重点を置きましょうね・・・」と弱気になってしまいました。 さて今年の新酒に関する評価はというと、素人にゃ細かいこたぁ分からんというのが正直なところ。金賞受賞酒が旨いのは当然でしょうが、銀賞でも「なんでこれが銀?」と文句をつけたくなる程旨い酒も結構ありました。 ただもっと色んな個性に出会えるかと期待していたのですが、総評通りバランスが取れスッキリした後味のものがほとんど。受験勉強と同じで、金賞受賞のための“傾向と対策”的なものが、暗黙のうちに出来上がっているのでしょうか。 いずれにせよ世の中には様々な酒があり、それぞれの味をどう評価するかは結局飲み手次第。金賞を目指すことが技術の向上と商売繁盛に直結する造り手や売り手とは違い、飲む側の我々は、賞をあくまで一つの目安としながら、自分なりの好みの味を追い求めるのが正解なのかなあと、ふと感じたりしました。 |
![]() 入賞酒のきき酒のために並ぶ人の列 会場まであと少しだ! 待つこと約2時間、いよいよきき酒スタート 瓶の裏には各種データが書き込まれたラベルが カウンターの向こう側にはバーテンダーならぬ白衣の係員 ![]() 金賞受賞酒には金色に輝くラベルが燦然と |
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