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特別付録「金賞あれこれQ&A」
日本酒ファンの間で何かと話題になる割には、正確に知られることの少ない金賞の「」に、
酒材班が分かりやすくお答えします。
Q-1 「金賞」って何?
  一般的に「金賞」と言えば、国税庁が行う全国新酒鑑評会で上位入賞し、授与されるものを指します。この他、全国に分布する11*の国税局が行う審査会でもそれぞれ独自に金賞を授与しています。
*東京/関東信越/大阪/札幌/仙台/名古屋/金沢/広島/高松/福岡/熊本の11局
Q-2 「金賞」の対象になるお酒は?
  日本酒の場合、毎年7月1日から翌年6月30日までの期間を酒造年度と言います。つまり今回行われた「平成10酒造年度全国新酒鑑評会」は、平成10年7月1日から平成11年6月30日に造られた日本酒が対象です。そして酒造りは毎年4月頃には終わるため、審査は4月から5月にかけて行われることになります。
Q-3 誰が金賞を決めるの?
  審査員は醸造研究所の内部職員(研究所長/各研究室長及び主任研究員/国税庁鑑定企画官/各国税局鑑定官室長及び主任鑑定官)及び地方酒類審議会委員のうち、醸造研究所長が選任した者で構成されます。審査は予審と決審に分かれ、今年は予審が36名、決審が22名の審査委員が担当しました。
Q-4 審査方法は?
  審査はプロファイル法で、(1)香り(2)(3)香味の調和(4)総合評価の4項目についてそれぞれ評価され、品質の特徴が浮き彫りにされます。
プロファイル法とはマークシートのカードに上記4項目の審査結果を記入し、コンピュータで集計するもので、特に「香り」と「味」は専門のきき酒用語で詳しく表現されます(ソフト・華やか・酸臭・生老香・・・/濃醇・軽快・くどい・雑味・・・など)。 なお、官能評価の他に化学分析(酸度及び香気成分)の結果も考慮して最終的に評価されます。
Q-5 1社あたり何点出品できるの?
  エントリーは1製造所について1点となっており、大手でいくつもの製造所(蔵)を持っている場合はその数だけ出品できます。例えば最大手の月桂冠は6つの蔵から出品しており、全てが入賞、うち3つが金賞に輝いています。
Q-6 市販のお酒が出品されるの?
  出品する酒は市販している銘柄とは関係ありません。審査対象は銘柄ではなくあくまで「蔵」であり、従って鑑評会用に特別に醸した酒でも構わない訳です。
Q-7 金賞受賞酒を飲むことはできるの?
  蔵元によっては「金賞受賞酒」自体を数量限定で販売しています。また売場でよく「金賞受賞蔵」と書かれたラベルを貼った酒を見かけますが、これは「金賞を受賞した‘蔵’で造られた酒」ということで、必ずしもその酒自体が金賞を取ったのではないと考えた方がよさそうです。もちろん、だからと言ってその酒の価値が下がる訳ではなく、それだけハイレベルな醸造技術に裏付けられていると受け取るべきでしょう。確実に受賞酒を飲むなら、やはり鑑評会の一般公開日(毎年5月中旬)に醸造研究所へ足を運ぶことですね。
Q-8 出品されるのは主に吟醸酒なの?
  出品されるのも入賞するのもほぼすべてが吟醸酒です。もともと吟醸酒は市販のためではなく鑑評会出品のためだけに醸造されていた“特別な”お酒であり、新酒鑑評会そのものが吟醸造りの技術向上を目指してきたという側面があるからです。
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