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さて本来ならこれでお開きなのですが、「SAKE王国さんだけ特別ですよ」という訳で、何と醗酵室の中に入れて頂けることになりました。

室内は約10度の涼しさ。もろみとアルコールの甘い香りが室内に満ち、醗酵タンクがずらりと並ぶ様は実に壮観であります。
タンクの蓋を開けてもらって中を覗くと、醗酵過程のもろみがポコポコと泡を立てています。眺めていると、酒が生き物であることが実感として伝わってくるようです。
「よかったら飲んでみますか」。
案内役の醸造研究室・飯田さんのご好意に甘えて、醗酵8日目の本醸造用もろみを試飲させて頂くことに。
タンクから直接掬い取られた白濁した液体がガラスのコップに注がれ、ゆっくりと一口。弱い炭酸ガスがツンと舌を刺激します。
甘酸っぱさと苦みが同居したような不思議な味覚は、まるで乳酸菌飲料のよう。日本酒度で言えばマイナス30度の甘口、アルコール度数は清酒並みの14度前後となっています。

「まだ、そんなにおいしいものではないでしょう?
味がのって、おいしくなるのはこれからなんですよ。」
おかゆのような麹米を噛み締めながら味わうため、確かに完成品の清酒のように五臓六腑にしみわたるゥーとはいかないが、これはこれで野趣に富んで面白い。貴重な経験をさせていただきました。
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左の写真のスタッフはこんな所に立ってます。下を見るとちょっとこわい

泡立つもろみ。見えにくいかな

タンクから掬い取られたもろみ。見た目は甘酒とお粥の中間って感じでしょうか。

「どうですか?」
「なかなか面白い味ですねぇ」 |