ティーニュに向かう電車の車窓からの葡萄畑
ティーニュに向かう電車の車窓からの葡萄畑

コート・ロティーは全体で200haの栽培面積を持ち、その畑を数十件の生産者が葡萄栽培・ワイン醸造をしており、ステファン氏は2haと小規模ながら、日本の友人の話によれば只今フランスでは評価がうなぎ登りのドメーヌとのこと。ワイン造りは祖父の代から150年になり彼で三代目とのことだが、ワイン造りに取り組む姿勢はとても意欲が感じられた。


先ず案内されたのは貯蔵庫だった。3年前から自前のブランドのワイン造りを始めたそうで、2000年は瓶で900本程造ったという。その貯蔵樽の2種のワインを試飲させていただいた。一つ目のワインは華やかな香りがし、少し酸が強いもので、二つ目のワインは香りも酸も控えめで柔らかいタッチのものだった。

最近購入したという葡萄搾り機
最近購入したという葡萄搾り機

彼の説明によれば初めのワインはハンガリーオーク樽に、後のワインはフレンチオーク樽に入れたものだといい、二つの樽のワインをブレンドして製品にするそうだ。

貯蔵樽にもこだわっていました。
貯蔵樽にもこだわっていました。樽の胴はハンガリーオークを、蓋はアメリカンオークでできています。

次に葡萄の搾り機と発酵タンクを見せていただく。新旧の小ぶりの機械があり、祖父の代の手動式は今も現役で活躍しているそうだ。発酵タンクは二つあり、一つは三週間前絞ったばかりのワインが入っていた。タンクの温度は26度と結構高い。タンクを見つめる物欲しそうな眼差しを察知してか?「飲んでみますか」といわれ、喜んでグラスを差し出した。

色はまだ紫色で口に含むとピリピリと炭酸ガスが口内を心地よく刺激した(日本酒のしぼりたてと共通するものだ)。最後に彼が生産に関わった4種の赤ワインを試飲させていただいた。(以下はそのワインの紹介)

試飲した4種のワイン
試飲した4種のワイン

1.コート・ドウ・カスティヨン2002(ボルドー・赤)
メルロー70%とカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドワイン。
サンテミリヨンに似て、とても柔らかくバランスのとれた軽いワインだ。

2.コート・ドウ・カスティヨン2000(ボルドー・赤)
メルロー90%とカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドワイン。
絹のようなタッチで渋味も押さえられた非常にまろやかなワインだ。

3.コート・ロティー2002(コート・デュ・ローヌ・赤)
シラー100%。ブラックベリー様の香があり、酸が強くボディーがあってこれからが楽しみなワインだ。(ラベルデザインは彼の妹さんの作。まだこのワインは市販されていない)

4.コート・ロティー・2001(コート・デュ・ローヌ・赤)
シラー100%のAOCワイン。芳醇でかつ繊細さがあり、ボディーもしっかりあってとても美味しいワインだ。

葡萄の収穫は親戚一同で行い、働くというよりも飲み食いがお目当てで、毎年お祭り騒ぎになるそうだ。今年は収穫が例年より三週間も早かったという。瓶詰めは専門業者が来て詰めてくれるそうだ。2001年は1500本、2002年は3000本と年々増産されているようで、日本にも輸入される日を心待ちにしている旨を伝え、日本から持参の土産のお酒を手渡し、コート・ロティー2001年の赤を購入して彼のドメーヌを後にした。

コート・ブロンドと呼ばれる葡萄畑の丘
コート・ブロンドと呼ばれる葡萄畑の丘

帰りはTAXIの運ちゃんにワイン畑に連れていってもらった。コート・ブロンドと呼ばれる丘には100年も経った葡萄の樹があり、背丈は低いのだが幹はしっかり太かった。葡萄の樹は四年育つと収穫が認められる決まりがあるそうだが、葡萄の樹は畝毎に登録されきめ細かく管理されているとのことだった。

椅子にもワイン造りの絵が
ステファン・ピシャ氏の小さなドメーヌ
祖父の代から使っている手動の葡萄絞り機
祖父の代から使っている手動の葡萄絞り機
横型の葡萄絞り機
右が搾った葡萄果汁を発酵させるステンレスタンク(下も)
絞った葡萄果汁を発酵させるステンレスタンク
 
両手にグラスを持ちワインにご満悦のヒデさん
両手にグラスを持ちワインにご満悦のヒデさん
ランスで一番古い醸造学校で学び、カリフォルニアのソノマで修行し、ボルドーでもワイン造りに意欲をみせる、パワフルなステファン・ピシャ氏と
フランスで一番古い醸造学校で学び、カリフォルニアのソノマで修行し、ボルドーでもワイン造りに意欲をみせる、パワフルなステファン・ピシャ氏と
100年も経つという葡萄の樹
100年も経つという葡萄の樹
 
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